- てりはきょうげん
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てりはきょうげん【照葉狂言】(1)〔「てには俄(ニワカ)狂言」の転とも, 創始者の女性の名からともいう〕能・狂言に俄(ニワカ)・歌舞伎などの手法を加えた芸能。 囃子(ハヤシ)には三味線が加わり, 俗謡・手踊りなどもまじえて演じられた。 江戸末期に起こり, 明治後期まで続いた。 てるはきょうげん。→ 今様能(2)書名(別項参照)。IIてりはきょうげん【照葉狂言】小説。 泉鏡花作。 1896年(明治29)「読売新聞」に発表。 姉のように慕う広岡雪の家庭的不幸を救いえなかった孤児貢(ミツギ)は, その悔悟から照葉狂言一座の女若師匠小親(コチカ)との幸福な生活を捨てて殉ずる。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.